本記事では、大人が国語を学び直すメリットや、何から始めればいいのか、初心者でも取り組みやすい参考書・ドリル・本・無料学習サイトは何か、を丁寧にご紹介します。
40代、50代、60代から国語を学び直したい!という方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
大人が国語を学び直す5つのメリット
まずは、大人が国語を学び直すメリットを確認していきましょう。
仕事のコミュニケーションが劇的にスムーズになる
ビジネスシーンで「伝わらない」と感じる原因の多くは、語彙の貧しさや文章が論理的に書けていないことが原因です。国語を学ぶことで、文章力がアップするため、伝える力を養うことができます。
また、読解力が上がると、相手のメールや資料の「行間」も読めるようになり、的外れな回答もしにくくなります。
文章を書くスピードと質が上がる
「何を書けばいいかわからない」「書いたけど伝わらない」という悩みも、国語力を磨けば解消されます。
国語を学び直すことで、メールや報告書を書く時間が短縮され、クオリティも上がることが多いのです。
読書がより深く楽しめるようになる
読解力が高まると、同じ本を読んでも得られる情報量と感動の質が変わります。著者の意図や構成の妙に気づけるようになり、読書体験そのものが豊かになるでしょう。
思考力・論理的思考が鍛えられる
文章を読んで「なぜそうなるのか」「筆者は何を言いたいのか」を考える訓練は、論理的思考力を鍛える格好のトレーニングです。
自己表現への自信がつく
国語の学び直しをすると、「書けた」「伝わった」という日常の小さな達成感が積み上がっていきます。やがては、自分の言葉で堂々と話せる自信につながっていくことも多いでしょう。
社会人の国語学び直し、まず何から始める? まずは弱点を知ろう!

次に、「何から手をつければいいかわからない」という方に向けて、勉強の手順をご紹介します。
STEP 1|自分の「弱点」を知る
国語力と一言で言っても、「漢字が書けない」「文章を読むのが遅い」「書くのが苦手」など、人によって課題はさまざまです。まず、自分のどこが気になっているのかを確認しましょう。
- メールを書くとき、言葉が出てこないことが多い → 語彙力・表現力が課題
- 資料を読んでも内容が頭に入らない → 読解力が課題
- 話すのは得意だが、文章にするのが苦手 → 文章構成力が課題
- 漢字の変換ミスや誤変換に気づかない → 語彙・表記の基礎が課題
STEP 2|毎日10〜15分の「学習習慣」をつくる
大人の学び直しで最大の敵は続かないことです。1日10分でいいので、通勤電車、昼休み、寝る前など、スキマ時間に少しずつ取り組む習慣を作りましょう。どんな教材を使えばいいのかは、後述します。
STEP 3|「読む」「書く」「知る」をバランスよく行う
国語力をバランスよく鍛えたいなら、良質な文章を読み(インプット)、自分で書いてみる(アウトプット)、折に触れ知らない言葉や表現を調べる(知識の蓄積)という3つを意識しましょう。
大人の国語学び直しにおすすめの参考書・ドリル
次に、大人の学び直しに最適な参考書をご紹介します。
『語彙力こそが教養である』(齋藤孝・著、角川新書)
語彙力をテーマにした一冊です。本書では「大人として恥ずかしくない言葉の使い方」を、日常の豊富な例を交えてわかりやすく解説しています。参考書というよりエッセイに近い読み心地で、通勤中にさらっと読めます。国語の学び直し本として根強い人気を誇っているので、エッセイ好きの方に特におすすめできます。
『大人のための国語ゼミ』(野矢茂樹・著、山川出版社)
哲学者・野矢茂樹氏が書いた、論理的な文章読解と表現を鍛えるための本です。「正確に読む」「正確に書く」を段階的に訓練できます。演習問題も豊富に掲載されています。
『高校生のための批評入門』(筑摩書房)
もともとは高校生向けですが、大人にこそ読んでほしい一冊です。文章を「批評的に読む」眼を養うことができ、読解力の根本的な底上げに役立ちます。
『1日1ページで身につく!大人の語彙力大全』(齋藤孝・著、SBクリエイティブ)
1日1ページでOKなので気軽に始められます。ビジネスシーンでも使える語彙を体系的に効率よく習得できるので、忙しい社会人におすすめです。
『論理的に読む技術』(福澤一吉・著、大和出版)
「なんとなく読んでいる」状態から抜け出すための読解メソッドを、具体的に解説した本です。ビジネス文書から新聞、学術書まで、あらゆる文章を読む力を養えます。
『くもんの高校入試スタートドリルこわくない国語』(くもん出版)
高校入試向けですが、大人の国語ドリルとして活用している人も多い一冊です。文章読解の基本を、やさしい問題から段階的に積み上げられます。スモールステップで進められるので、久しぶりに勉強を始める大人にも安心です。
読解力・表現力を育てる「読むべき本」
参考書と並行して、質の高い文章を読むことで、国語力は大きく向上します。
次に、読解力や語彙力を自然にアップさせられる本をご紹介します。
エッセイ・随筆
文章の「個性」と「構成」を体感するのにエッセイは最適です。向田邦子や山田詠美のエッセイは読みやすく、文章も巧みなのでおすすめです。
新書
新書は、論理構成と語彙を同時に鍛えられます。三宅香帆の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)は、これから本を読みたいと思っている方にうってつけです。
純文学・小説
感情を言語化する力が磨かれます。おすすめは、世界的にも人気が高い日本人作家・川上未映子や柚木麻子、村田沙耶香の書籍です。
「活字を読む習慣」そのものが、語彙・表現・読解力を底上げする最強のトレーニングになります。図書館を活用すれば、費用をかけずに読書習慣を始められるので、まずはお近くの図書館をチェックしてみましょう。
無料で使える!大人の国語学び直しサイト・アプリ
「参考書を買う前に無料講座を試してみたい」「手軽に使える学習ツールが知りたい」という方は、以下を確認してみましょう。
『NHK for School(日本語)』(NHK公式)
もともとは小・中学生向けですが、言葉の成り立ちや文章の読み方を丁寧に解説した動画は、大人が基礎を確認するのにも役立ちます。視覚的でわかりやすく、国語の基礎を無料で学べるのも嬉しいですね。
・参考サイト:https://www.nhk.or.jp/school
『goo辞書』
語彙力強化には、わからない言葉をその場で調べる習慣が欠かせません。goo辞書は国語辞典・類語辞典・英和辞典を横断して検索でき、類語の探索が特に便利です。「似た言葉」を意識することが語彙の幅を広げます。
・参考サイト:https://dictionary.goo.ne.jp
『Weblio辞書』
日本語の語義だけでなく、用例や類語、専門用語まで幅広く調べられます。表現に迷ったときのリファレンスとして、ブックマーク必須のサイトです。
・参考サイト:https://www.weblio.jp
『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
漢検公式サイトが運営する漢字辞典サービスです。漢字の意味・成り立ち・用例を無料で調べられます。「なんとなく書いていた漢字」の意味を改めて確認するのにぴったりです。
・参考サイト:https://www.kanjipedia.jp
読売新聞オンライン(無料記事)
質の高い日本語の文章を毎日読む習慣として、新聞の社説や特集記事は効果的です。主要新聞の多くは一部記事を無料公開しています。簡単な記事を一日一本読む習慣をつければ、語彙力アップが期待できます。
・参考サイト:https://www.yomiuri.co.jp
大人の国語学び直しを続けるための5つのコツ

どれだけ良い教材があっても、続かなければ意味がありません。最後に、学習習慣を継続させるためのコツをいくつか紹介します。
完璧主義を手放す
1日10分で十分です。
「今日は漢字を3つ覚えた」「一本社説を読んだ」それだけで自分を褒めてあげましょう。完璧主義は挫折のきっかけになりますから、できない日があっても落ち込まず、今日からまたやり直そう! と切り替えましょう。
「使う」場面を意識する
覚えた言葉を、実際のメールや日記で使ってみましょう。使うことで記憶に定着し、ただ暗記しただけの語彙を「生きた知識」に変えることができます。
書く習慣をつける
日記でもSNSの投稿でも構いません。毎日少しでも「書く」行為を続けることが、文章力の底上げにつながります。
学習記録を作る
心理学では、学習の進捗を可視化することがモチベーションを高める効果があることが知られています。手帳やアプリに勉強の記録をつけるといいでしょう。
学習仲間を作る
一緒に学べる仲間を見つけると学習が捗ります。例えば、二週間に一冊本を読むと決めたら、学習仲間で読書会を開催するのもいいでしょう。同じ志を持つ仲間の視線を意識することで、サボりにくくなります。
さいごに。国語力を磨けば、世界が広がる。
国語を学び直せば、語彙力や読解力が豊かになり、書籍を楽しむ力も伸びます。たくさんの書籍を読めるようになれば、多様な考えに触れ、世界が広がります。
つまり、国語力を磨くことは、人間的にも成長し、より魅力的な人間になることにつながるのです。
やろうと思った時が吉日です。今日から国語学習を始めましょう。



