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理科を学び直したい大人へ!どこから始める?タイプ別アドバイス

「理科を学び直したいけど、今更遅いかな」「もう記憶力も落ちているし、勉強を始めるのは遅いかな」そんな風に諦めていませんか?

実は、理科は40代、50代、60代からでも、十分に学び直すことができる学問です。今回は、理科を学び直したい大人向けに、どこから始めればいいのかを具体的に解説します。

目次

昔は理科に苦手意識があった?大丈夫!今だからこそ面白く勉強できる

「理科が苦手だった」「もともと文系だから」という方、少し立ち止まって思い出してみてください。中学・高校の理科の授業は、興味がわく前に公式を丸暗記させられる、あの過酷なスタイルでしたよね。

苦手だったのではなく、「面白さに出会う前に挫折してしまった」が正しい言い方なのかもしれません。

大人になった今、あなたには強みがあります。料理旅行健康天気家族の病気……日常のあらゆる場面が、理科とつながる「生きた教材」になるのです。

誰から強制されているわけでもありませんし、テストもありませんから、苦痛な暗記をする必要もありませんし、自分のペースでゆっくり学ぶことができます。

小学校・中学校・高校の理科、何が違うの?

理科は学年が上がるにつれて、勉強する内容が変わってきます。まずは小中高の理科で何を学ぶのか、を確認しましょう。

小学校の理科は「なぜ?」を体験する場所

小学校の理科は、とにかく「観察」と「実験」が中心です。植物の育ち方、昆虫の体のつくり、水と氷、太陽の動き……。難しい言葉や数式はほとんどなく、「世界ってこういうふうになっているんだ!」という発見の連続です。

日常でいえば: 洗濯物が乾くのはなぜか、氷が溶けると体積はどうなるか、それらすべて小学校理科の世界です。

学び直しのポイント: ここが一番入りやすい入口です。まず小学校理科から始めると、驚くほどすっと入ってきます。「知っているつもりで実はよく分かっていなかった」ことが、大人になってから初めてちゃんと理解できる快感も得られるでしょう。

中学校の理科は「仕組み」を言葉にする

中学になると、「なぜそうなるか」を説明するための言葉と概念が登場します。細胞・原子・電流・光合成・化学変化……。公式や用語が増えますが、それぞれは「日常の謎を解く道具」として使えます。

日常でいえば: 電子レンジがものを温める仕組み、酸素と二酸化炭素の違い、花粉と免疫の関係。

学び直しのポイント: 「公式を覚える」より「この概念が何のためにあるか」を理解することを優先してください。そのほうがずっと楽しく学べて、しかもよく定着します。

高校の理科は「深さ」と「選択」の世界

高校では物理・化学・生物・地学に分かれ、それぞれが専門的になっていきます。ここから「難しくなった」と感じた方が多いはずです。数式が増え、概念が抽象的になります。

日常でいえば: 血液検査の数値の意味(生物)、地震が起きる理由(地学)、洗剤が油を落とす原理(化学)。

学び直しのポイント: 全部を網羅しようとする必要はありません。「気になるテーマ」から入って、そこを深掘りするスタイルが大人の学びには最適です。

どこから始めればいい? 3つのタイプ別アドバイス

次に、タイプ別にどこから学び始めればいいかを解説します

タイプA:「子どもの勉強を一緒に理解したい」

→ 小学校理科の学び直しから始めよう。

お子さんやお孫さんの教科書を開いてみてください。「こんなこと習うの?」という新鮮な驚きがあるはずです。NHK for School(後述)は、子ども向けですが大人にも十分使えます。

タイプB:「健康・医療のニュースが気になる」

→ 中学生物+高校生物の基礎から始めよう。

細胞・DNA・ウイルス・免疫……ニュースを「ただ聞く」から「仕組みで理解する」に変わるだけで、世界の見え方が変わります。

タイプC:「宇宙・天気・地球が気になる」

地学・物理の基礎から始めよう。

地学や物理を学ぶと、天気予報が面白くなる、ニュースで「マグニチュードと震度の違い」がわかるようになるなど、日常目にするものがより深く楽しめるでしょう。

レベル別おすすめ学習ツール

次に、レベル別におすすめの学習ツールをご紹介します。

入門レベル

まずは軽く理科に触れてみたい方は、以下の学習ツールをチェックしてみましょう。

テレビ・サイト:NHK for School「ふしぎエンドレス」「考えるカラス」

子ども向けですが、内容は本物。短い動画で「なぜ?」を一緒に考えるスタイルが心地よい学習ツールです。
https://www.nhk.or.jp/school

YouTube:「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」(ヨビノリたくみ)

タイトルに反して、基礎から丁寧に説明してくれる動画学習ツールです。語り口が穏やかで聞きやすいので、気楽に続けられます。

本:『大人のための「学び直し」理科』(PHP研究所)

教科書的な堅さを排して、読み物として楽しめる構成が魅力的な一冊です。50代・60代の読者からの評価も高い高品質な読み物です。

基礎固めレベル

基礎は学んだから、基礎を固めて、もう一歩先に進みたい、という方は、以下の学習ツールをチェックしてみましょう。

テレビ・サイト:Eテレ「高校講座」(NHK)

高校生向けですが、プロの先生が丁寧に解説してくれるので大人の復習にも最適です。物理・化学・生物・地学すべてあり。無料で視聴できます。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/

本:『面白いほどよくわかる!中学理科』(学研プラス)

教科書より読みやすく、図解が豊富です。学び直しの定番の一冊です。

サイト:Khan Academy(カーンアカデミー)日本語版

世界中で使われている無料学習サイトです。小学生から高校生レベルまで体系的に学べます。
https://ja.khanacademy.org/

深掘りレベル

基礎は学習したので、もっと知りたい!という方は以下の学習ツールを試してみましょう。

本:『フェルマーの最終定理』サイモン・シン(新潮文庫)

理科というより数学よりですが、知的好奇心を爆発させてくれる読み物として最高峰です。

本:『生命はなぜ生まれたのか』福岡伸一(幻冬舎新書)

生物学者・福岡伸一のエッセイ集です。美しい文章で「生命とは何か」を問いかける本なので、理系嫌いの文系派にこそおすすめです。

本:『宇宙は何でできているのか』村山斉(幻冬舎新書)

素粒子物理を、専門知識ゼロから面白く読ませてくれる一冊です。宇宙に興味がある方にお勧めです。

記憶力が落ちていても大丈夫。年齢とともに伸びる力もある!

「もう歳だから覚えられない」という不安、よく聞きます。

でも、神経科学の研究では、大人の脳がむしろ学習に向いていることを示す研究結果は少なくありません。大人の脳は、新しい情報を単独で覚えるのは若者に劣ることもありますが、すでに持っている知識や経験と結びつけて理解する力は、むしろ年齢とともに伸びる、という研究結果もあるのです。

つまり、「料理の経験」「病院での経験」「子育ての経験」……すべてが理科を学び直す武器になる可能性があるのです。

人生経験が豊富な大人ほど、理科の学習は捗りやすい、とも言えるでしょう。

さいごに。「分かった!」は幾つになっても気持ちいい

「なぜ空は青いのか」が分かったとき。「光合成ってこういうことか」とつながったとき。その瞬間の「あ!」という感覚は、10歳でも60歳でも変わりません。

理科は難しい記号や数式の世界ではなく、この世界の「なぜ?」に答えようとする人類の長い営みです。あなたが今まで生きてきた日常の中にも、すでにたくさんの理科が宿っています。

一度に全部理解する必要はありません。好奇心の赴くままに、一歩づつ学んでいきましょう。


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