音楽を楽しむために楽器を習いたいけれど、どれがいいのか選べず困っている大人もいるでしょう。さらに「本当に続けられるのか」「近所迷惑にならないか」など不安に思ってしまいますよね。
実は、大人が楽しく続けられる楽器選びにはコツがあり、近所迷惑にもならない方法があるのです。この記事では、おすすめ楽器選びの基準や、続けるポイント、音の心配を減らせる練習方法を解説します。大人初心者におすすめの楽器ランキング7選も紹介するので、音楽を楽しみたい人は参考にしてくださいね。
それではさっそく、おすすめの楽器選びのポイントから見ていきましょう。
大人から始める習い事「楽器選びのポイント」
「何か楽器をやりたいけれど、どれがいいのかわからない」方は、まず選ぶ軸をチェックしましょう。ポイントは楽器の音量、初期費用、レッスンの通いやすさなどです。
楽器が出す音量をチェック
楽器の出す音量を確認しましょう。楽器の上達に練習は欠かせませんが、近所迷惑になる恐れもあります。特に集合住宅ではトラブルの元です。ご自分の住宅事情なども考慮に入れる必要があります。
まずは比較的音量の調整がしやすい楽器と、困難な楽器をみていきましょう。
比較的音量調整しやすい楽器
- 電子ピアノ:電子ピアノなら音量調整ができて、ヘッドホンも使える
- ギター:アコースティックは生音、エレキはアンプなしなら響きにくい
- ウクレレ:音量は小さめなので、自宅練習しやすい
- バイオリン:電子バイオリンヘッドホン使用可能
ただし、上記の楽器はまったく音が出ないわけではありません。アコースティックギターでもウクレレでも深夜や早朝は近所迷惑になります。電子ピアノでヘッドホンをしていても、鍵盤を弾く音が階下に響くといったトラブルもあるので注意が必要です。
一方で音量調整が困難な楽器もあります。ドラム、サックス、フルートのほか、アップライト、またはグランドピアノです。特にドラムはかなり音が響くので、たとえ一軒家だとしても叩くのは非現実的でしょう。電子ドラムを使うとしても防音対策は欠かせません。
音量の調整がやや困難な楽器
- ドラム
- サックス
- フルート
- アップライトピアノやグランドピアノ
初期費用はどのくらいかかるかも確認
初期費用も確認しましょう。あまりにも高額だと負担が大きく、続けられなくなってしまいます。自分の生活に負担がかからない予算を決めておくことが大切です。
フルートなどは安くても5万以上するものがほとんどです。場合によっては10万円を超える高額な楽器もあります。一方で、あまりにも安価な楽器は壊れやすい、チューニングしにくいといったリスクも。高いけれどどうしてもやりたい場合は、きちんとした楽器店でメンテナンスされた中古楽器を購入する方法もあります。また最初はレンタルという方法もありますが、ずっと借りるわけにもいきません。いずれにしても楽器購入の費用は必要です。
さらに音楽スクールで習う場合の入会金も初期費用に含まれます。楽器の値段や、音楽スクールの入会金などは必ず確認しましょう。自分が無理なく出せる予算から、やりたい楽器を選ぶといいですね。
レッスンの通いやすさもチェック
レッスンの通いやすさも大切です。いくらやりたい楽器が見つかって良い先生がいても、遠かったり交通の便が悪かったりするとなかなか続きません。通いやすさのチェックポイントは次のとおりです。
- 自宅や職場から通える範囲に教室があるか
- 振り替えレッスンなどの制度があるか
- 仕事帰りに寄れる時間帯にレッスンがあるか
- 最寄り駅や駐車場からから近いか
最近はオンラインレッスンを提供している教室も増えています。自宅で受講できるため、近くに教室がない方や忙しい方でも続けやすいのがメリットです。
さらにレッスン形式の選び方もチェックしましょう。グループレッスンや個人レッスンがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
グループレッスン
個人レッスン:
さらにレッスン料の支払い方法も月謝と都度払いがあります。それぞれにメリットがあるので、ご自分のライフスタイルに合った方法を選ぶといいでしょう。
- 月謝制:毎月定額で通いやすい
- 都度払い:スケジュールに合わせて柔軟に通える
まずは音楽スクールの体験教室を利用してみると、自分に合っているかどうかがわかります。
大人の楽器の習い事を長く楽しく続けるコツ

大人になってから楽器を習う際は、長く続けたいですよね。それには音量調整ができる電子楽器はおすすめです。さらに練習場所の工夫やライフスタイル、音楽の楽しみ方そのものも大きくかかわってきます。
電子楽器の選択肢があると続きやすい
楽器によっては、電子楽器の選択肢があるタイプもあります。電子楽器なら音がかなり抑えられるので、練習しやすい点がメリットです。
例えば電子ピアノなら音の調整ができるだけでなく、ヘッドホンを利用できます。夜遅くなっても弾けるのは大きなメリットだといえるでしょう。
バイオリンも電子バイオリンがあります。「エレクトリックバイオリン」とも呼ばれ、音量のコントロールができますし、ヘッドホンを使って練習できます。アンプにつなぐことで、ライブ演奏などにも使えます。
電子ドラムも、音漏れしないようにヘッドホンが使えます。しかしスティックの打音や振動はかなり伝わりやすいため注意が必要です。
楽器練習環境の工夫も続けるコツ
練習環境を工夫することで、楽器の習い事は続けられます。自宅の防音対策をするほか、音楽スタジオやカラオケルームを利用する方法がおすすめです。
自宅の防音対策をする
「部屋の壁に遮音シートを貼って吸音材を貼る」「防音カーテンをつける」といったシンプルな対策から、業者さんに頼んで防音室を作ってもらうといった方法もあります。
音楽スタジオを利用する
音楽スタジオレンタルもおすすめです。そもそも音楽の練習のための場所なので、思いっきり音を出して練習できます。深夜、または24時間営業が多いので忙しい人にも便利です。
音楽仲間がいれば、一緒に練習してスタジオ代を割り勘にできます。ドラムセットやギターアンプ、マイクなども借りられるので、本格的な音を楽しめるのもメリット。ヘッドホンだと音の響きがわからないという悩みも解消できるでしょう。
カラオケルームで練習
楽器練習ができるカラオケルームもあり、管楽器やギターなどの練習が可能です。各店舗でルールがあるので、問い合わせてみてください。カラオケルームは駅近くにあるケースが多く、スタジオ同様夜遅くまで営業しているので忙しい人にとって便利です。
発表会など楽器の上達が実感できる場があるかも大切
楽器を習う際は、自分がどのくらい上達したのかが実感できる場があるとモチベーションが高まります。例えば定期的な発表会やライブがある音楽教室やスクールなら、続けていく目標にもなるでしょう。
また、先生に定期的にチェックしてもらうことでも、上達が実感できます。褒められたり励まされたりすると、ますます頑張ろうという気持ちになるはず。
実力がついてきたら、市民吹奏楽団や市民オーケストラなどに入団すると定期演奏会などに出られるようになるでしょう。さらに仲間同士で、ライブに出るといった場があればヤル気もアップします。
音楽を楽しむ目的別で続けるコツ
楽器の習い事をする際は、「1人で楽しみたい」「仲間と合わせたい」「市民オーケストラに入りたい」など目的を明確にしておくのも楽器選びのポイントです。
1人で演奏したい、弾き語りをしたい
ピアノやギター、ウクレレなどを1人で演奏、または弾き語りをしたい場合は音楽仲間がいなくても続けられる点がメリットです。さらに「家族や友人に聞かせたい」などの目標があると、モチベーションアップにもつながります。
自分のYouTubeにアップして、視聴者からの反応を見るのもおすすめです。発表会がある教室なら、ますますやる気が続くはずです。
ユニットやバンドで演奏したい
「友人の歌をギターで伴奏する」「仲間とバンドを組みたい」場合、楽器を習うだけでなく一緒に練習する機会を設ける方法がおすすめです。定期的に集まって、スタジオで合わせるだけでも楽しいのでしょう。さらに人前で演奏する機会を作ると、練習にも身が入ります。
ライブハウスによっては、手ごろな参加費やドリンクをオーダーすれば演奏ができる「オープンマイク」を行っています。自分でライブをするよりハードルが低く、気楽に参加でき人に聞いてもらえる点がメリットです。
アマチュアオーケストラや吹奏楽で演奏したい
「オーケストラや吹奏楽に入って演奏したい」という目的も、習い事として続ける動機になります。ただしアマチュアオーケストラや市民吹奏楽団に入って演奏するには、ある程度譜面が読めて、演奏もそれなりのレベルになる必要があります。
「入団したい」「人と一緒に演奏したい」という目標があると、モチベーションも上がるはず。入団してからも練習は必要なので、続けていくことができるでしょう。
大人の初心者が挫折しにくいおすすめ楽器ランキング7選

ここでは大人から始めても続けやすい楽器を7つご紹介します。自分の好みや目的、ライフスタイルに合った楽器を選びましょう。楽器の値段やレッスン料はあくまでも目安です。実際に問い合わせるなどして確認してくださいね。
ピアノ・電子ピアノ
ピアノは音楽の基礎を学べる楽器として、大人の初心者にもおすすめです。鍵盤を押せば音が出るため、初日から「曲を弾いている」感覚を味わえます。楽譜の読み方やコード進行など、音楽の基礎知識も自然と身につくのが大きなメリットです。ピアノはメジャーな楽器なので、教室や先生が多い点も挫折しにくい理由です。
電子ピアノを選べば、ヘッドホンで夜間でも練習できるため、集合住宅でも安心して始められます。メトロノーム内蔵なので、テンポの練習もできます。
鍵盤数が61鍵程度のキーボードなど、コンパクトなタイプなら狭い部屋でも使えます。ケースも別売されていて持ち運びができるため、音楽スタジオで練習することも可能です。初心者向けに鍵盤が光ったり、伴奏をしてくれたりするタイプもあります。楽器店で相談するとぴったりの電子ピアノを選んでくれますよ。
主な目的
- 1人で演奏する、弾き語りをする
- 伴奏やアンサンブル、バンドで楽しむ
初期費用の目安
- 電子ピアノ:5万円〜15万円程度
- レッスン料:グループレッスン 月5,000円〜8,000円、個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
ギター
ギターは持ち運びやすく、弾き語りやバンド演奏など幅広い楽しみ方ができる楽器です。
アコースティックギターとエレキギターがあります。初心者にはアンプなどの機材が不要で、すぐに始められるアコースティックギターがおすすめです。
コードを3〜4つ覚えれば弾ける有名な曲もたくさんあるので、上達を実感しやすいのも魅力です。楽譜が読めない人でも、コードを押さえるところさえわかればすぐに弾けるようになる点もギターのいいところ。
また、エレキギターもアコースティックギターとコードは同じです。バンド活動をしたい人はエレキギターを始めるのもいいでしょう。アンプを使いたい場合は、音楽スタジオを利用します。別売りのエフェクターを使えば、自分の好きな音作りができるので、奥が深い楽器ともいえます。
初期費用の目安
- アコースティックギター:初心者向けは2万円〜5万円程度
- エレキギター:初心者向けは1万~5万円
- レッスン料:グループレッスン 月5,000円〜8,000円、個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
ウクレレ
ウクレレは小型で持ち運びやすく軽いので、大人の初心者に人気の楽器です。弦が4本とギターより少ないため、コードが押さえやすく、数週間で簡単な曲が弾けるようになります。手が小さい、指が短いといった人でも弦を押さえやすい点は、ウクレレのメリットです。
ハワイアンだけでなく、ポップスやジャズなど幅広いジャンルの曲を演奏できます。1人で演奏するのはもちろん、仲間と演奏したり、歌の伴奏をしたりといろいろなパターンで楽しめます。
初期費用の目安
- ウクレレ:1万円〜3万円程度
- レッスン料:グループレッスン 月5,000円〜8,000円、個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
ドラム
ドラムはバンドの要となる楽器で、叩く楽しさを直接味わえます。ただし、自宅での練習は音量の問題でほぼ不可能です。レッスンは教室やスタジオで受けて、自宅では練習パッドで基礎練習することになります。また音楽スタジオを利用するのが現実的な方法です。または電子ドラムを購入して防音対策をした上で、自宅で練習する方法もあります。
手足をバラバラに動かす難しさはありますが、リズム感が身につき、音楽全体の理解も深まります。ドラムは1人で演奏、というパターンは少なく、バンドや吹奏楽など仲間との演奏が主体です。
初期費用の目安
- スティック:1,000円程度
- 練習パッド:5,000円〜1万円程度
- スタジオ代(個人練習):1回800円〜1,000円(週1回利用で月3,200円〜)
- レッスン料:グループレッスンや個人レッスンで異なる
参考サイト
サックス
サックスはジャズやポップスで活躍する、大人の雰囲気が漂う楽器です。音を出すまでに少しコツが必要ですが、一度出せるようになれば比較的早く曲が演奏できるようになります。
楽譜が読める方が上達には有利です。音量が大きいため、自宅での練習は難しいことが多く、スタジオやカラオケボックスを利用する必要があります。
1人で演奏するのはもちろん、アンサンブルや吹奏楽、オーケストラなどで活躍できるでしょう。
初期費用の目安
- アルトサックス:10万円〜30万円程度(レンタルも可能)
- レッスン料:グループレッスン 月6,000円〜1万円、個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
フルート
フルートは比較的軽量で持ち運びやすく、優雅な音色が魅力の楽器です。ただし音を出すまでに時間がかかることがあるのと楽譜が読める必要があるため、初心者には少しハードルが高い楽器といえます。
ただし、音が出せるようになれば、クラシックからジャズまで幅広いジャンルで演奏できる点が魅力です。ソロで演奏するとしても、ピアノの伴奏が入ることが多いでしょう。オーケストラやアンサンブルにも参加しやすい楽器です
初期費用の目安
- フルート:10万円〜30万円程度(レンタルも可能)
- レッスン料:個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
バイオリン
バイオリンはクラシック音楽の代表的な楽器で、大人になってから始める人も多い楽器です。音程を自分で作る必要があるため難易度は高めですが、その分、上達した時の喜びも大きいといえます。
サイレントバイオリン(電子バイオリン)を選べば、ヘッドホンで練習できるため、自宅でも気兼ねなく練習できます。思い切り音を出したい場合は、スタジオやカラオケボックスなどで練習するのがおすすめです。上達すると、市民オーケストラやアンサンブルに入って演奏を楽しめるようになるでしょう。
初期費用の目安
- バイオリン:3万円〜10万円程度(初心者向け)
- レッスン料:グループレッスン 月6,000円〜1万円、個人レッスン 1回8,000円〜1万円
参考サイト
- バイオリン 検索結果一覧 | 島村楽器オンラインストア
- バイオリン 通販|サウンドハウス
- エレクトリックバイオリンって何?静かに練習できるバイオリンのご紹介【サイレントバイオリン】|島村楽器 名古屋パルコ店
まとめ
この記事では大人の習い事としておすすめの楽器や、楽器選びのコツ、続けるポイントを解説しました。紹介したおすすめの楽器7選は次のとおりです。
- ピアノ・電子ピアノ
- ギター
- ウクレレ
- ドラム
- サックス
- フルート
- バイオリン
大人になってから楽器を習いたい時は、「どの楽器を選べばいいのか」「本当に続くのか」という疑問がわきますよね。さらに近所迷惑になるのではという不安もあるでしょう。
楽器選びには、楽器が出す音量や初期費用、レッスンの通いやすさも要チェックです。発表会など楽器の上達が実感できる場があるかどうかも、モチベーションの維持には欠かせません。自分に合った楽器選びができますよ。
また長く続けるには電子楽器がある楽器を選ぶのもおすすめです。練習の工夫をして音楽を楽しむ目的を明確にすると続けやすくなるはずです。


